Interview

創業45周年特別インタビュー企画

伝統芸能の灯を未来へ繋ぐ

〜受け継がれる美の系譜〜

『風姿花伝』をバイブルに伸び伸びと育てる

第6回

『風姿花伝』をバイブルに伸び伸びと育てる

富十郎さんの教育方針はどのようなものでしたか?

子どもたちの無垢さを信じた教育哲学

 主人が子育てや生き方のバイブルとしていたのが『風姿花伝』でした。世阿弥が記した能の理論書ですが、これには子どもが小さいうちは「伸び伸びと育てなさい」と記されています。それで、危ないことやしてはいけない基本的なこと以外は、子どもの自由にさせるという方針でした。
 もちろん、お稽古に行ったらきちんと挨拶する、楽屋にいるときは礼儀正しくするといった、常識的なことは諭しますが、基本的に自由にさせていましたね。

お子さんたちには優しかったようですね。

 主人はとても明るい人だったので、家庭ではいつも楽しく笑いが絶えませんでしたね。とにかく子どもたちに対して声を荒げるようなことは一切ありませんでした。危ないことをしない限り、強く叱る必要はないと考えていたようです。
 子どもは無垢な状態で生まれてくるもので、そのままの心で育っていけば悪い人間になるはずがない、というのが主人の持論でした。もし、子どもが悪いことをしたり悪い言葉を使ったりしたら、それは見聞きしたものの影響だから、子どものせいではなく親や大人の責任なんだと。子どもたちは父親に対して、いつも何をしても、大きな笑顔に包まれて守られていると感じていたと思います。「どんなことがあっても大丈夫」という無条件の安心感があったのではないでしょうか。

ご家庭ではどのようなお父様でしたか?

遊びを通じて絆を深める親子の時間

 家に帰って来たら、ごくごく普通のお父さんという感じでした。鷹之資は電車が大好きだったので、部屋いっぱいにおもちゃの線路を引いて、親子で電車遊びをしていました。壱ろはとも「ジャンケンポン」「あっち向いてホイ」と遊んでいました。
 子どもと遊ぶ時間を大切にしていたのはもちろん、運動会や授業参観などの学校行事も好きで、時間を作っては積極的に参加していましたね。

お子さんたちはお父様のことを何と呼んでいましたか?

 家の中では「オー」と呼んでいました。鷹之資が言葉を発するようになったとき、多分、主人の顔を見て「おう」と言ったんだと思います。すると主人は、「僕のこと、おうって呼んでくれた!」と言って喜んでいたんです。その話を聞いた人も「王様のおうなんだね」などと言ってくださったりして。それで自然に父親は「オー」が家の中で定着した感じです。

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〜その愛につつまれて〜

渡邊 正恵(わたなべ まさえ)

1962年、栃木県生まれ。女優として活躍し、映画や舞台に出演。歌舞伎俳優で人間国宝の中村富十郎さんと新橋演舞場で行われた舞台『鬼平犯科帳』で共演したことがきっかけで、1996年に結婚。長男は歌舞伎俳優・中村鷹之資さん、長女は日本舞踊家・芳澤壱ろはさん。


《お知らせ》

婦人画報(株式会社ハースト婦人画報社)
2025年2月号に掲載されました。
ぜひ、ご覧ください!

徹子の部屋出演

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天王寺屋友の會
番頭:柏原 明子

電話:090-8841-1233
Mail:takaya@sound.ocn.ne.jp

続きは2月19日に配信予定