1999年4月に鷹之資さんが誕生されました。
自然と学ぶ歌舞伎の世界
都内の病院で生まれ、退院した足で歌舞伎座へ寄りました。ですから、鷹之資は自宅より先に歌舞伎座に行ってるんですね。主人は会う人みなに「僕の倅です」と言って紹介して回っていました。(笑)
鷹之資は2,284gと生まれたときは小さかったんです。母乳で育てましたが、少し飲むと疲れてしまい、お腹いっぱいになるまで飲めないので、またすぐ目が覚めるという繰り返しでした。3カ月頃までは初めての子育ての不安と寝不足で、心身ともに疲れていましたが、過ぎてしまえば良い思い出です。鷹之資は、ちょこちょこ飲んでいたのが良かったのか、その後はすくすくと大きくなってくれました。
4カ月のとき、初めてハワイに連れて行ったのですが、その頃には、空港の係員に「スモウベイビー!」と言われるほど丸々とした赤ちゃんで、大きな病気をすることもなく元気に健やかに育ちました。

歌舞伎には、いつ頃から親しまれるようになりましたか?
鷹之資の場合は、主人からなるべく楽屋に連れてきて欲しいと言われていましたので、生まれて間もない頃から、時間の許す限り楽屋で過ごさせました。主人も、ゆくゆくは歌舞伎の世界に進むであろうと考えていたでしょうが、「こうやるんだよ」と具体的に教えるというよりは、現場で見聞きさせて自然と覚えさせるという感じでした。
主人と仕事で関わる方々は、歌舞伎の世界でも最高峰の方たちばかりです。そのようなみなさんと接しながら舞台づくりをしていくところを見せて、そこから何かを感じ取ってほしいと思っていたようです。何もわからない子どものうちに、歌舞伎を潜在意識にすり込みたいという考えだったのかもしれませんね。

2003年には壱ろはさんが誕生されました。
壱ろはが生まれたときは、退院してから夏の8月いっぱいを軽井沢で過ごしました。助産師さんにも同行してもらい、すっかり預けっぱなしで、鷹之資との時間に集中していました。
ふた月後の10月には、鷹之資の幼稚園受験が迫っていたので、周りはみんなピリピリしていました。そんな中、壱ろははよく寝るまったく手のかからない子でした。

鷹之資さんはお兄ちゃんになられて、いかがでしたか?
平等な愛情で育まれた兄妹の絆
下の子が生まれると、上の子が赤ちゃん返りをしたりいじめたりするといいますよね。受験指導をしていただいていた先生にも心配されたのですが、鷹之資は全く問題ありませんでした。小さいなりにお兄ちゃんとして、しっかり妹を気遣い、とてもかわいがっていました。
主人は、下の子が小さいうちはそちらばかり気が取られないように、鷹之資を気遣っていました。子どもたち二人で一緒に、いろいろなことができるようになってからも、平等に接するようにしていたようです。

壱ろはさんは、お父さん子だったそうですね。
鷹之資が幼稚園や小学校に行っている間、壱ろはは主人と一緒に過ごすことが多く、いつも膝の上に乗っかっていましたね。壱ろはが、いちばん主人のことをいろいろと知っていたと思います。
主人が亡くなってから「あれはどこにあるんだっけ?」などと聞くと、「ここにあるよ」としまってある場所を知っているのは、いつも壱ろはでした。主人は壱ろはが7歳の時に亡くなっているので、父と娘として過ごす時間は長くはありませんでしたが、その代わり濃密な時間であったと思います。父親として、深い愛情をたっぷりと注いで、壱ろはもそれをしっかりと受け取っていると思います。

《出演のご案内》
JAPAN THEATER『SEIMEI』出演決定!
【大阪公演】 2月19日(水) ~24日(月・祝)
会場:オリックス劇場
【東京公演】 3月1日(土) ~23日(日)
会場:THE ATER MILANO-Za
玄武 ・・・中村鷹之資
詳細は公式サイトをご確認ください。
https://japantheater.com/

歌舞伎『刀剣乱舞』出演決定!
【東京公演】 2025年7月
会場:新橋演舞場
【福岡・京都公演】 2025年8月
会場:博多座・南座
同田貫 正国・・・中村鷹之資
詳細は公式サイトをご確認ください。
https://kabuki-toukenranbu.jp/

《書籍のご案内》
〜その愛につつまれて〜

渡邊 正恵(わたなべ まさえ)

《お知らせ》
婦人画報(株式会社ハースト婦人画報社)
2025年2月号に掲載されました。
ぜひ、ご覧ください!

