スパイスとハーブ、何が違うの？
コロナ禍も2年を過ぎ、おうち時間を楽しいものにするために、手の込んだお料理に挑戦された方も多いのではないでしょうか。少し前までは専門店などに足を運ばなければ手に入らなかったスパイスも、最近ではスーパーマーケットで簡単に手に入るようになりました。手頃な価格でかわいい小瓶に入ったスパイスは、集めるだけでも楽しい気分になりますね。そこで、不思議に思われた方も、いるかもしれません。同じ棚で売られている「ハーブ」。さて、スパイスとハーブ、違いはなんでしょう？
簡単に言うと、スパイスは樹皮や根、種子、果実を乾燥させたもので、ハーブは葉や茎、花を乾燥、または生のまま使用するものです。大まかに、植物の使用する部位によって分類されています。どちらも、独特の風味でお料理をワンランクアップしてくれる強い味方ですね。
スパイスは手軽な薬膳
私たちは「スパイシー」というと、辛いものをイメージしがちです。また、比喩的な表現でも「スパイスの効いたコーディネート」など、適度な「刺激」を示す言葉として使っています。しかし、スパイスで刺激（辛み）があるものは限られており、唐辛子系やペッパー（胡椒）以外のほとんどのスパイスに刺激はありません。お料理にひとつまみ加えるだけで、味や香りに変化をもたらすうえ、スパイスにはさまざまな効果が期待できるのです。「薬膳料理」というと少し気構えてしまいますが、いつもの料理にスパイスを“ちょい足し”して、「お気軽薬膳」として楽しんでみてはいかがでしょうか。
女性に嬉しいスパイス
①ターメリック（うこん）
- 効果
- デトックス、イライラ解消、殺菌作用、肝機能促進
④カルダモン（白豆蔲）
- 効果
- 発汗作用、疲労回復、食欲不振、咳や鼻つまりをおさえる
ワンポイントアドバイス
One point advice
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人間の体は食べたものでできています。中医学では「医療も食べ物も同じ源にある」と考え、これを「医食同源」といいます。体調に合わせてそのとき体に必要な栄養素を食事からとることは、医療を受けるのと同じくらい大切だという考え方です。毎日の食事を少し工夫することで健康な体と心を維持することができるのです。季節の旬な食材は、その時期の体に必要な栄養素が含まれていると考えていいでしょう。食品添加物の多いものはなるべく避けるようにして、旬の食材を積極的にとるだけで、心身の不調は改善されることがあります。難しく考えることはありません。今はスーパーマーケットでも1年を通じてさまざまな食材が手に入ります。旬の食材が見分けられないほど品数が豊富なので、インターネットを活用して旬の食材を検索してみてください。そして、スパイスを工夫して風味に変化を持たせ、旬の食材をたっぷりと食べましょう。
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申 慧萍［しん けいへい］
株式会社村山 健康やせ専門EVE 研修センター主任講師。
中国黒龍江省出身。東洋医学の本場、中国のハルピン医科大学基礎医学科卒業。健康やせ専門EVEでは技術開発を担当しながら、多数の生徒様の痩身を成功に導いたスペシャリスト。痩身のための経絡や薬膳にも精通し、体質改善のサポートもしている。
