季節の変わり目は体調不良に注意を

　日ごとに夜の訪れを早く感じるようになりました。つい最近まで暑さに辟易していたのに、いつの間にか季節は移り変わり、秋は深まって冬支度へと向かっています。10月は日中に20℃を超える清々しい日もあれば、秋の長雨や台風で悪天候が続くこともある不安定な気候で、気温や気圧の変化に体が追いつかず自律神経を乱しがちです。また、日照時間が短くなることで脳内ではセロトニンの分泌が減少し、なんとなく気分が落ちこんだり、不眠気味になったりと、体だけでなく心にもダメージが起こりやすいのです。

冬支度は寒さ対策と乾燥対策

　冬支度と聞くと、寒さに対する備えをイメージするでしょう。でも、この冬は乾燥対策も同時に心掛けてください。気温が低下し空気が乾燥すると、風邪やインフルエンザが流行します。これには「空気の乾燥」が大きく関わっているのです。インフルエンザなどのウイルスは水分を含んでいます。湿度が高ければ、ウイルスは空気中の水分を取り込んで重くなるため、長時間空気中に漂うことができません。しかし、空気が乾燥した環境では、ウイルスの水分は蒸発して軽くなり、比較的長時間、空気中を漂うことができるのです。湿度が低いと鼻や喉の粘膜も乾燥し、外敵からの防御機能が弱まり空気中に浮遊しているウイルスが口や鼻から体内に侵入しやすくなります。そこへ来て、冬の寒さで体温が低い状態だと、免疫機能が低下して抵抗力が弱まり、細菌やウイルスに感染しやすい状態となってしまいます。ですから、ウイルス感染を予防するには、寒さ対策と併せて乾燥対策をする必要があるのです。本格的な冬を迎える前に、両方の対策を同時に継続して行うことによって、感染のリスクを大きく減らすことができるのです。

乾燥のリスク

• 風邪・インフルエンザ

  乾燥で活発化したウイルスが、喉や鼻の弱った粘膜を通過して侵入します。

• 脱水症状

  自覚はなくても体は皮膚や呼気からも水分は失われています。また、寒い時期は汗をかかないため水分補給を怠りがちになり、冬でも脱水症状が起きてしまいます。

• 肌荒れ

  空気の乾燥により、肌から体内の水分が蒸発しやすくなります。皮膚のターンオーバーに必要な水分がなくなるため、角質が剥がれ落ちず肌が荒れた状態になります。

• 枝毛・切れ毛

  髪内部の水分が不足すると、ツヤが無くなりパサパサと広がったダメージヘアになります。

• 火災

  空気が乾燥すると火がつきやすくなります。冬は暖房機器など火を使うことも多く、注意が必要です。

手軽にできる乾燥対策

• 室内

• 加湿器を使用する

  加湿器で継続的に室内の湿度を上げておきましょう。

• 部屋干しする

  天気がいい日は湿度が低下傾向にあるため、洗濯物はエアコンの前に部屋干しして湿度を保ちましょう。

• 温かい飲み物

  オフィスなど加湿器が使用できない場合は、紅茶や緑茶など温かい飲み物をデスクに置いておきましょう。同時に水分補給もできて一石二鳥です。

• 水分摂取

  トリートメントの直後に一気に水分を取ることは推奨しませんが、1日を通して平均1.5L前後の水分はこまめに飲むようにしましょう。

• 屋外

• マスクをする

  新型コロナウイルス感染症対策のために常にマスクをつけていると思いますが、乾燥対策としてもマスクは有効です。

• クリームを塗る

  肌の水分蒸発を予防するために、油分の多いクリームなどを塗って保護しましょう。

乾燥肌チェック

あなたの肌の乾燥状態をチェックしてみましょう。以下の項目で、該当する箇所に✓を入れて診断してください。スキンケアやライフタイルを見直すヒントがあるかも？

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  今すぐ集中保湿ケアを
  しましょう！

  あなたの肌は砂漠のように乾いた状態です。肌だけでなく髪や爪にもダメージが現れそうです。まずは、加湿器を使って部屋ごと保湿しましょう。湿度を高めることでお肌や髪が潤うだけでなく、インフルエンザなどの感染症を防ぐこともできます。ガサガサ肌はバリア機能が弱まっています。少しの刺激で炎症を起こしてしまうので、アルコール分の多いローションや、合成界面活性剤が配合されている乳液などを使用するのは控えましょう。洗顔や入浴は、香料などが配合されていないシンプルな石鹸がいいでしょう。化粧水の後はオイルや油分の多いクリームでフタをして水分の蒸発を防ぎましょう。

  

  • オススメ食品

  • 白きくらげ

    

  • 食べるモイスチャー化粧水！体を中から潤してくれます。水で戻したらトロトロに煮込んでスープと共に食べるのがオススメ！

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  毎日の保湿ケアを
  ルーティンに！

  あなたのお肌は潤いを欲しがっています。今はトラブルを自覚していなくても、これから冬を迎えて空気の乾燥が進むにつれ、あちこちにトラブルが発生する可能性があります。生活スタイルを見直して体の内側からも潤すことをオススメします。睡眠時間が足りないと成長ホルモンが十分に分泌されず、新陳代謝がスムーズに行われません。古くなった角質が正しく剥がれ落ちないと、肌はゴワゴワに。毛穴もふさいでしまうので、乾燥しているのにニキビや吹き出ものができることも。乱れた食習慣や体を冷やすことで血の巡りが悪くなると、皮膚まで栄養が届かず、いつまでたっても肌荒れが解消されません。

  

  • オススメ食品

  • たまねぎ

    

  • 血の巡りを良くし、体を温めてくれます。

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  自分に合った
  保湿ケアを見つけて！

  あなたの肌は乾燥気味です。スキンケアはしっかりしているかもしれませんが、その保湿ケアは今のあなたの肌に合っているでしょうか。夏と同じケアでは保湿は足りないかもしれません。流行っているから、友人に勧められたから、といった理由だけで化粧品やケアの方法を選んでしまうと、なかなか自分に合ったケアにたどり着けません。もうコスメジプシーは卒業して、定番のコスメにも目を向けてみましょう。長く愛用されているコスメにはそれなりの理由があるはずです。乾燥気味の肌はトラブルを起こしやすく、マスクのこすれにも注意が必要です。朝のスキンケアは、保湿と保護を意識しましょう。

  

  • オススメ食品

  • 鮭

    

  • アスタキサンチンが豊富で、強力な抗酸化力があります。

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  首やデコルテも
  しっかりケアを！

  あなたの肌はほどよく潤ったよい状態でしょう。でも、お肌の状態は常に変化しています。秋から冬にかけては保湿に重点を置きがちですが、紫外線対策も忘れずに。10月の紫外線量は7月の約半分ですが、UVケアは一年中するものと心得ましょう。また、保湿ケアは顔だけでなく、首やデコルテゾーンも大切です。手やひじ、ひざ、かかとなどのケアも怠らないように。お風呂上がりのスキンケアは、体温が高いうちにオイルやクリームなど油分の多いものを。全身の肌の状態を確認しながら、丁寧に塗りましょう。ひじやかかとなど、角質が厚い部分には、尿素配合のクリームがオススメです。

  

  • オススメ食品

  • パプリカ

    

  • コラーゲンの合成に必要不可欠なビタミンCが豊富に含まれています。

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  今の潤い状態をキープして！

  あなたの肌は水分を保ったウルウル状態です。誰から見てもうらやましがられる完璧な肌でしょう。ずっとこの状態をキープするように、ダメージを避け、正しい保湿ケアを継続してください。乾燥はシワだけでなく、シミの原因にもなります。肌の状態がいいときは、ピーリングなどのスペシャルケアを試してみるのもオススメです。紫外線が弱い時期なので美白ケアも集中的に。また、髪や爪など、肌以外にも乾燥が原因でダメージを受ける箇所があります。ウルウルなお肌に、パサパサの髪は合いません。静電気の起きやすい時期なので、ヘアの保湿も念入りに。ウルウル肌にツヤ髪ならパーフェクトです。

  

  • オススメ食品

  • ハトムギ

    

  • 肌の保湿を高めシミやソバカスを改善する「食べる美白美容液」と言われています。

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